8月を振り返って
今年の夏は、なんだかずいぶん濃かったです。
香りのこと。教室のこと。藤乃香のこれからのこと。
そして、「私は、これから何をしていきたいんだろう」——そんなことを、何度も考えた一ヶ月でした。
「続ける」から「つくる」へ
8月には、【薫古知新】の香座がありました。これまで積み重ねてきたものを、もう一度、自分の中で確かめるような時間。
教えることも、香りをつくることも、ひとつひとつは今までやってきたことなのですが、最近は少しずつ、「これまでと同じことを続ける」から「これからの藤乃香をつくる」へ、自分の意識が変わってきたように思います。
ホームページのリニューアルも、そのひとつです。ずっと使ってきた言葉や名前、写真、構成。ひとつ変えようとすると、「あれ?これも違うかも」となって、結局、全部見直すことになりました笑
【香道】【浄香座】【薫古知新】【薫縁】、そして藤乃香という名前そのもの。
これまで積み重ねてきたものを大切にしながら、でも、これから先の10年に向けて、少しずつ形を整えていく。そんな作業をしていた8月でした。
「好き」を仕事にするということ
そして、もうひとつ。「香りを、これからどう届けていくか」ということについても、かなり現実的に考え始めました。
煉香を、多くの方の手に届く形にしていくこと。海外の方に、日本の香文化を体験していただくこと。韓国とのご縁。インバウンドの香体験。企業やお店との協業。
これまでなら、「面白そう!」で終わっていたことを、今回は「で、これをどう続けていく形にする?」と考えるようになりました。これが、自分でもちょっと面白いです。
私は香りが好きで、香りを伝えることが好きで、香りをつくることが好きです。でも、好きなことを長く続けていくなら、「好き」だけでは足りません。届け方も、仕組みも、お約束の形も、ちゃんと考えなくてはいけません。ひとつずつ、じっくり整理しています。
でも、最終的に決めるのは私です。そこは変わりません。むしろ、整理すればするほど、「私はどうしたいの?」という問いが返ってきます。8月は、そんな問いの多い月でした。
「やめる」ことを決めた
そして、「やめる」ということも決めました。これも大きかったです。
続けることが偉いわけではありません。誰かが困るから続けるのでもなく、期待されているから続けるのでもなく、「私は本当にやりたいの?」——そこを自分に問い直します。
これまでの私は、つい人のことを考えてしまっていました。でも、これからの私は、もう少し自分の人生に責任を持ちたいと思っています。やりたいことを、やりたい形でやる。そのために、やらないことも決める。そんなことを、少しずつ覚えています。
整えるべきことも、たくさん見えてきた
8月から9月にかけては、「これから」に向けて整えなくてはならないことも、いくつも見えてきました。
複数の場所から香りのプロデュースをお預かりできる体制を、少しずつ整えていくこと。これまで培ってきたものを、より多くの方にお届けできる形にするための下準備です。
これまで積み重ねてきたテキストや資料を、どんな形でどなたに使っていただくのか、その心得を自分の中で改めて言葉にしておくこと。大切に育ててきたものだからこそ、渡し方にも心を配りたいと思っています。
そして、10月18日の秋季香会に向けて、藤乃香の弟子たちのお手前の最終チェックが始まりました。3名が【組手前】、1名が【玉滴手前】に出演します。
自分だけのお手前が、誰かに見ていただくお手前として心構えが変わる時期です。
この体感的な経験は、出演者のみが得られる幸せな時間だと、私は信じています。
4年前の私が見たら
そして気づけば、藤乃香にはたくさんの仲間がいます。
銀座、松戸、オンライン。弟子や生徒も増えて、待っていてくださる方もいます。
4年前の私が今の私を見たら、きっとびっくりすると思います。「え?こんなことになってるの?」——私自身も、ちょっとびっくりしています。
でも、まだまだここからです。
8月は、完成した月ではなく、「次へ行く準備をした月」だったのかもしれません。ホームページを整えて、名前を整えて、仕組みを整えて。香りを、もっと遠くへ届ける準備をする。
日本の香文化を、日本だけのものにしない。
そして、私自身も、「何者になりたいのか」ではなく、「私は何を残したいのか」——そんなことを考えるようになってきました。
まだまだ、これからです。
むしろ、ここからが面白いです。
9月へ
9月からは、整えてきたものを少しずつ形にしていきます。
香りを伝えること。
香りをつくること。
人と人を香りでつなぐこと。
そして、藤乃香という場所を、これからどんな場所にしていくのか。
焦らず、でも、止まらず。
8月に考えたことを、9月はひとつずつ動かしていこうと思います。
今月も、香りのある毎日を。そして、まだ見たことのない景色へ。
コメント