7月の振り返り

7月は、何をしていたんだろう。

こうして振り返ろうと思って手帳やスケジュールアプリを開いてみたら、出てくる、出てくる(笑)。

「私、こんなにやってたんだ……」

というのが、正直なところです。ほぼ休みなし~。

毎日の中では、それぞれの仕事をひとつずつこなしているだけなので、あまり実感がないのですよね。

でも、少し離れて眺めてみると、7月はずいぶんいろいろなことが動いていた一ヶ月でした。

香りをつくること、伝えること

まずは、煉香「杜若」を発売しました。

季節の香りをつくるというのは、頭の中で考えて終わり、というものではありません。

香原料をひとつずつ見て、香りを重ねて、調整して。

そして、実際に焚いてみる。

時間が経ったときにどう香るのか、季節の空気の中でどう感じるのか。

そういうことを確かめながら、少しずつ形にしていきます。

「杜若」という名前にした香りが、これからどんな方のもとへ行くのかなと思うと、発売したあとも少し楽しみです。

そして7月から、新しい講座「薫古知新」も始まりました。

この講座は、私がこれまでやってきたことを、もう一度自分の中で整理し直すようなところがあります。

香道だけではない。

香をつくることも、日本の文化を知ることも、昔の人が何を感じ、何を大切にしてきたのかを考えることも。

それらをひとつにつなげて、今の時代に伝えていく。

「昔を知って、新しいものを生み出す」という名前の通り、私自身にとっても、ちょっと新しい挑戦です。

人によっては私の価値が下がる、と心配されもしていますが、そんなこと・・・です。

私の中には大きな和の香りの世界があって、香道はまず第一で基本です。

そしてそこから香りの歴史・蘊蓄を楽しむ講座、

調香の世界へ広がっていくのが、すごく素敵なことだと感じています。

だから、お伝えしたいな~という気持ちだけで動いています。

止めるのなら、私の頭の中の香りに対する欲望部分?

正直に生きていきたいですね・(笑)

教えることは、私もまた学ぶこと

7月は、3名の方が新しく入門してくださいました。

新しい方が入ってくださるたびに、最初の頃の自分を少し思い出します。

香道って、最初は分からないことだらけです。

香炉の持ち方ひとつ、香木の扱いひとつ。

「なぜこうするんだろう?」と思うこともたくさんある。いまだにでてくることも・・・。

だからこそ、教える側になった今でも、「どう伝えたら、この面白さが伝わるかな」と考えることがあります。

教える仕事というのは、一方通行ではないのですよね。

お弟子さんが増えるほど、自分の中にあるものを、もう一度見直す機会も増えていきます。

そして、海外のお弟子さんが一時帰国されて、久しぶりにリアルのお稽古もできました。

普段はオンラインでつながっているお弟子さんと、実際に同じ場所で香炉を香道具を囲む。

やっぱり、これはいいものです。

画面では伝えられないものがあります。

そのお弟子さんはまずは1枠分、見学して感覚をオンラインではなくリアルに体験しています。見る稽古が次の稽古の時間に生きていきます!

香りを聞くときの空気。

手の動き。

ちょっとした間。

そして、同じ香りを同じ空間で味わう時間。

「香道って、やっぱりこういうものなんだな」と、改めて感じる時間を一緒に楽しみました。

11月は訪問して現地で香席を開催する予定です。

筆を持つ時間

そして、先日初めてブログに書いたこと。

実は、筆ペンでかな書道を始めて、もうすぐ1年になります。

香道の香席のなかに執筆というお役目があるからこそ、その準備期間として長い時間が必要だと感じています。

かなの美しさは、文字そのものだけではなくて、線の流れや余白、そこに残る時間のようなものにあると思っています。

香道にも、同じように「余白」があります。

何かをたくさん足すのではなく、むしろ、そこにあるものを感じる。

そういう感覚が、私は好きなのかもしれません。

最初は「いろは」から始めて、古典を臨書して。

思うように書けない日ももちろんあります(笑)。

それでも、筆を持っている時間が好きで、気がつけば私自身の習いは10年。このプチ講座も、もうすぐ1年。

こういうことって、始めたときには分からないものですね。

私自身は2年で止める!と考えて書の世界に入ったのに、気づけば10年。

お弟子さんたちに指導という形になるなんて、そのときの私は考えていなかった・・・。

香道の世界が、少しずつ外へ広がっていく

7月には、呉服屋さんの帯のモデルもさせていただきました。

普段は「香」を中心に仕事をしている私ですが、こういうお話をいただくと、日本文化というものは、いろいろなところでつながっているんだなと感じます。

着物があり、帯があり、香があり。

それぞれ別々のものに見えても、その背景にある和の美意識には共通するものがある。

そんな世界の中で仕事をさせていただけることを、ありがたいなと思います。

そして、Otonamiの秋冬連動企画も動き始めています。

今回は3か所が連動する企画で、「源氏香を嗜む講座」(仮)を計画中。

まだ詳細発表はこれからです!

源氏香という日本の遊びを通して、香道を知らない方にも香りの世界を楽しんでいただけたらと思っています。

「香道を習いましょう」と言われると、少し敷居が高く感じる方もいるかもしれません。

でも、「香りを楽しんでみませんか?」だったら、もう少し気軽に入ってこられる。

そういう入口をつくることも、これからの私の仕事なのかなと思っています。

そして、藤乃香も・・。

これまでの藤乃香は、私が走りながら作ってきたところが大きくて(笑)。

その時々で必要なものを作り、講座を考え、商品を生み出して、人と出会って。

気がつけば、いろいろなものが積み重なっていました。

だから今度は、その積み重ねをちゃんと整理して、これからの藤乃香がどこへ向かうのかを、少しずつ形にしていきたいと思っています。

「香道を教えています」だけでは、もう説明しきれなくなってしまったのよ・・・。

香道を伝えること。

香をつくること。

日本文化を楽しむこと。

学ぶこと。

そして、自分自身が楽しみながら、新しいものを生み出していくこと。

今の藤乃香には、いろいろなものが混ざり合っていますよね。

7月の終わりに

こうして書いてみると、本当に忙しい7月でした(笑)。

昨年の夏に頑張りすぎてキツカッタので、むしろ月末1週間はほぼ稽古・講座なしにしていました。

かなり珍しい!

それが、次に続く休養期間だったようです。

あっという間に、いろいろなことがまた始まろうとしています。

ひとつひとつは、ずっとやりたかったことだったり、続けてきたことだったり、新しくいただいたご縁だったり。

香をつくって。

人に伝えて。

人と出会って。

自分も筆を持って学んで。

昔から続いてきたものを、今の私なりの形で次へ渡していく。

振り返ってみると、7月はこれまで積み重ねてきたものが、あちらこちらで芽を出し始めた月だったのかもしれません。

人生、やりたかったことを残してしまうのは、悔しいじゃない?(笑)

そんな感じなのかもしれないくらい、いろいろ、いろいろ始まります!

8月は、またその続きを。

急ぎすぎず、でも止まらず。

香りのある時間を、誰かと一緒に楽しみながら。

私自身も楽しみながら。

藤乃香を、もう少し先へ育てていきたいと思います。

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高野 香聖のアバター 高野 香聖 香道直心流 師範 

香道直心流師範 着物着つけ技能士 書道家 占術鑑定士

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