今年2024年はNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されることによって、特に紫式部や「源氏物語」がフォーカスされていますね。
香道の世界でも「源氏香」香席がございます。
「源氏香」香席
5種類の香を5炷ずつ作った合計25炷を打ち交ぜ、その中から5炷を取り出して炷きます。
5炷の香りを聞いたお客様は5本の縦線を引き、同じ香りと思うものの線の上部を横線でつなぎます。
この線の組み合わせによって生じる52パターンを『源氏物語』五十四帖から採用したものが源氏香図となり、組香のお答えをこの源氏香図と巻名で記すものです。
普段の香席を簡単にご紹介をしますと、
5炷のうち、2種類は同じ香木を使いますよ! とか、
5炷のうち、最初に聞いた試香が、本香のどれで、いくつかあるかを当ててくださいね! などとなります。(とても説明が簡単すぎる・・・)
「源氏香」香席では、25炷から選び取られた5炷なのです。
どれとどれが同じなのか違うのか、全くヒントが無いなかで答えを導き出さなくてはならないという点で、各段に難しくなるような気がします。
ましてその確率は52分の 1。
昨日、私が主催している「源氏香」香席で初めて全当たりのお客様がいらっしゃいました。
(香道他流派の方なので聞香経験ありなのですけど・笑)
とても素晴らしいと思います!
しかし、香席は
当たる・当たらない よりも 良い香りを聞きました
この言葉にすべてが語られています。
人や物の出会いも一期一会。
そして香りも・・・。
ビシッとした答えのない世界が香道だと思います。
当たったことはうれしいけれど、それを引け散らかすようなことはせず、当たらなかった方への配慮を。
当たらなかったことは残念だけど、当たられた方に素直におめでとうと言える心を。
そして、何より、
その場の雰囲気、静けさ、そして浄化された身体を大切にしていただければと思います。
強いて言うなら?
闘うのは自分自身だけで、お願いしたいものです・・・。
心穏やかに「源氏香香席」をお楽しみください♪
「藤乃香」いにしえから伝わる香りと源氏香に親しみ、奥深い香道を知る
−松戸・松雲亭にて−
こちらからOtonami 「源氏香」香席のご案内ページに入れます。
お会いできることを楽しみにしています。
コメント