4月の記録を書いておきます。
〜 静かな手応えと、小さな芽吹き 〜
新しい季節の気配とともに始まった4月。
振り返ると、ひとつひとつの出来事に、確かな手応えを感じる月となりました。
まずは、護国寺にて開催された直心流春季香会。
このたび私は、立礼席にて香元を務めさせていただきました。
立礼という形式は、日頃のお手前とはまた異なる間合いと力加減が求められます。
香炉の扱いひとつ、灰の整えひとつにも、いつもとは身体の高さの微細な調整が必要で、正直なところ難しさを感じる場面もありました。
それでも当日は、ある種の香りを聞き分けることができ、結果として全当たり。
この香会において一人だけのお当たりが出せたことは、静かなじんわりした嬉しさとして心に残っています。
技としての達成がまだまだであること、
その反対に、
日々の積み重ねが確かに身になっていることも、実感できた機会でもありました。
銀座教室では、入門の方へ香炉をやっとお渡しできました。
「自宅でも稽古ができる」と、嬉しそうにおっしゃる姿がとても印象的で。。
香炉に触れたいお気持ちが最も高まる初期の時期にお待たせしてしまったこと、少し申し訳なくも感じています。
その分、これからの時間がより豊かなものとなるよう、丁寧にお伝えしていきたいと思います。
松戸教室では、新たにスケジュール調整ツールを取り入れたことで、
お一人ではなく、
誰かと共に稽古をする機会、が生まれてきました。
同じ場に身を置き、香りを聞く。
その体験は、技術以上に大切なものを育ててくれると信じています。
これまでそれぞれのペースで続けてこられた皆さまが、 お稽古を続けてきたことで、自然と重なり合い、学び合う流れが生まれてきたこと。
それは確かな「成長の証」だと感じています。

5月は【牡丹香】を季節の香席でおこないます。
この牡丹の花のようには稽古は華やかにはいきませんね。
大きな変化ではなくとも、
静かに、一つ一つ確実に進んでいること。
その積み重ねを大切にしながら、
また次の季節へと歩みを進めてまいります。
コメント