
2025年は、「藤乃香」にとって大きく何かを変えた一年というよりも、
どこに立ち、
何を大切にして香と向き合うのか、
を、静かに考え、
そして定めていったという一年でした。
香道を中心に、
薫物、匂袋づくり、かな書、占術。
表面だけを見れば、活動の幅が広がった一年に見えたかもしれません。
(ひたすら走っていたような気もします)
傍から見ているよりも実感的に思うこと。
すべては自然と同じ根にあったのね……。
そんな不思議なまとまりを感じています。
💠香を通して、時間と感性を手渡す
私が一貫して大切にしてきたのは、
技術や知識を伝えること以上に、
香に向き合う時間そのもの!
…と思える1年でした。
香を聞くひととき。
香原料と向き合い、手の中で煉り上げ、整える時間。
筆でかな文字を書く時の静かな集中、
心を映しだし、迷いを切る占。
それらはすべて別々の分野でありながら、
「香を通して感性を整える」とでもいうのかな?
そのような形で、
自然に結びついていると思えています。
今年は、その軸がよりはっきりとしだし、
【何をしている場所なのかを、言葉にせずとも伝えられるようになった】という大切な一年でした。
💠品格を守りながら、扉をひらく
香道は、よく「敷居が高い」と言われます。
その背景には、長い歴史と積み重ねられた美意識があります。
また、見つかりにくいのも正直なところありますね。
その品格を損なうことなく、
同時に、
今を生きる方々が自然に足を運べ、
体験出来る在り方を探してきました。
その結果がOtonamiでの香席・講座へと広がっていきましたね。
やさしい言葉で綴る文章、言葉。
少人数で、丁寧に向き合う稽古や香席。
どれも気づけばそうなっていたという流れの中、
迎合することなく、
閉じることもせず、
香の世界への扉を、ただただ開いていたい、
そう思うことが多くなりました。
今年は、その姿勢が少しずつ形になり、
共感してくださる方とのご縁が、静かに深まった一年でもありました。
💠無理をしない、続けられる形へ
場の選び方、人数、価格、構成。
すべてにおいて意識したのは、
「香(香木)を大切にし続けられるかどうか」という一点です。
そして私の体調も……。
華やかさよりも、持続性を。
拡大よりも、密度を。
その選択は、ときに勇気が必要でした。
でも結果として、
私にとっても、
そして足を運んでくださる方にとっても、
心地よいリズムが生まれ始めたと考えています。
💠香りに、藤乃香らしさを宿らせる
調香や匂袋の制作を通して、
香りそのものにも、
藤乃香ならではの気配が少しずつ宿り始めたような気がします。
藤乃香、という名前にも慣れてきたのがその証拠かもしれません。
私が求めているのは……、
幽玄で、甘く、深い。
一度立ち止まり、自分に還るような香り。
それは教えるための香ではなく、
生き方や感性が滲み出す香なのかもしれません。
たいそうな言い方ですが、香そのものの力を感じるとき、そんな言葉がふとでてきてしまうのです。
💠根を張る一年を経て
こうして振り返った2025年は、
大きく枝葉を広げる年ではなく、
目には見えない根を、深く張った一年だったと感じています。
だからこそ、
これから先に伸びるものは、
きっと無理なく、藤乃香らしく、
自然なかたちで花開いていくのでしょう!
・・・と、信じています🍀*゜
香とともに。
ご縁がある方々とともに、
静かに、けれど確かに、ゆっくりと時を重ねていきたいです。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
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