秋からのお稽古始め

香道のお稽古を始める。

人生には、さまざまな出来事があります。
結婚や出産、子育て、子どもの受験、親の介護、病気、そして仕事の忙しさ……。

どれも大切で、時に心を揺さぶるほど大きなことです。

「お稽古を始めたい」
ずっと心に思っていても実際に動こうとなるとなかなか動き出せない。

そう思っていた中で動き出すことは、とても特別なことだと私は思います。

その中でも選んでいただく香道のお稽古。

ただ香りを楽しむだけではなく、
自分の心を整え、
静かに見つめる時間を持つ・・・

そのようなことにつながります。

香木のひと片に向き合い、
香りを聞く――

そのひとときは、

慌ただしい日常から離れ、
心がふっとやわらぐ時間になります。


そして不思議なことに、
その積み重ねが、実は人生のさまざまな場面を支えてくれていくのです。


これまで私は、香道のお稽古を20年と長く続けてきました。

その中で思うこと。

香道は、(お稽古は)
「できるときに続ければよい」
…というものではなく、むしろ
「人生に寄り添いながら一緒に育っていくものだ」

と学びました。

そして皆様にもそのように知っていてほしいのです。

もちろん、生活のご事情でお稽古から離れることもあるでしょう。
けれど、
香道は(お稽古は)1度離れても、再び歩み寄れば必ず迎えてくれるもの。

そうでありたいし、そう思われるような状態を作っていきたい!


むしろ、人生経験を経たからこそ、

香りの奥に新しい気づきを見つけられることも多くあるのではないでしょうか?

もし今「香道を始めてみたい」と思われているなら、その気持ちを大切にしていただきたいと思います。

香りと向き合うひとときは、人生において
静かに、そして確かに、あなたを支えてくれる存在になるはずです!

春と秋は、お稽古を始めたいと思う方が多くいらっしゃいます。

ご縁がある方、離れてしまう方。

いろいろな絡みがございますね。

年齢性別問わず、お稽古とそしてその兄弟弟子の関係を、

楽しんで、もやもやして、

人生の彩の一つに加えてくださると嬉しく思います。

この記事を書いた人

高野 香聖のアバター 高野 香聖 香道直心流 師範 

香道直心流師範 着物着つけ技能士 書道家 占術鑑定士

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