香道のお稽古には、静けさと香りに満ちたひとときがあります。
松戸・銀座どちらの教室のお弟子さんたちも、お稽古の最初はざわざわしています。
でもいつのまにか香炉を拵え、香りを聞いていくうちに心を整えられるようで、日常から少し離れた「自分だけの時間」に癒されているようなお顔になります。
香道は、日本の美意識や所作、歴史や文学、そしてお道具の技能など、さまざまな文化が複雑に重なり合っています。
「敷居が高い」と言われるのもこのようなことがあるからかもしれません。
でも、その文化の重なりに触れるたびに、新たな気付きと学びが生まれている――そんな風景がいつしか自分の世界に広がっていることを感じていくようになるのだと思います。
お稽古に通うお弟子さんたちは、「楽しい」「癒される」とよくお話しくださいます。
その言葉の奥には、香道を通じて感じ取った深い静けさや、自分自身と向き合う時間の豊かさがあります。
今回は、そんなお一人の声をご紹介いたします。
銀座教室のMさんから
「お稽古の時間が本当に癒されます。日常とまったく違う世界で、香の香りで心が整い穏やかになります。」
私からの
初めてお越しの頃は緊張されていたご様子でしたが、今では香席に座る姿も自然で美しくなり、香へのまなざしにも深まりを感じています。普段の環境とは違う世代・お仕事の方との触れ合いも、また楽しい時間につながるようですね。
香道のお稽古は灰のお手前や香りと向き合ううちに、心がほぐれ、自然と自分の内側と対話するような感覚になります。自分で作り出した香木からの香りを聞いたあと、癒しと静かな喜びが満ちているのを感じます。
香道が、人生にそっと寄り添い始めているようで、私も毎回嬉しくなります。
今では立派にお教室や私を気遣い、盛り上げてくださるお弟子さんです。
人よりもスピードが速いタイプなので、いかにゆったりと落ち着いてお手前ができるようになるのか?
そこが私の導きどころでしょう!
いつもお弟子さんからのパワーで私の方が癒され元気をもらっています。
この道を選んでよかったなぁと思う時間です。
いつもありがとうございます。
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