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香道で使う香木って、どんなもの?
〜香りに宿る、時をこえた物語〜

香道の主役は、なんといっても香木――
火を使わず、静かに温めることで、深く、奥行きのある香りを放つ不思議な木です。
それもほんの小さな木片。
なかでも、香道で用いられるのは「沈香(じんこう)」。
時には「伽羅(きゃら)」と呼ばれる特別な香木。
熱帯の樹木が長い年月をかけて傷つき、その傷を癒すように樹液から樹脂になりそれを内部にためこみ、
さらに自然の中で発酵・熟成してできる、きわめて稀少な木です。
その香りは、甘く、涼やかで、まろやかで苦い。
一言ではとても言い尽くせない、複雑で奥深い世界があります。
まるで“自然が時間をかけて育んだ芸術作品”ともいえるものなのですよ。
香木の香りは、香炉の、それも手の中でだけすっと立ちのぼり、消えていきます。
けれど、その短く静かな香りの中に、心が澄みわたるような感覚があるのです。
不思議ですよね。
香道では、こうした香木の種類や香りの特徴を聞きわけたり、香りの違いを遊びにしたりと、
五感を研ぎ澄ませて香りに向き合っていきます。
まさに、“香りの芸術”を感じ取る世界です。
このような香木の香りを、実際に体験できるのが香道の世界です。
そして「香席(こうせき)」なのです。
5月14日からは大丸東京店10階
【Otonami LoungeTokyo】
こちらにて、香席を開催いたします。
香道が初めての方にもわかりやすくご案内しながら、実際に香木の香りを聞いていただける、静かで贅沢なひととき。
ぜひ、この機会に“香木の時間”を体感してみてください。
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