香道で使う香木とは?

目次

香道で使う香木って、どんなもの?

〜香りに宿る、時をこえた物語〜

香道の主役は、なんといっても香木――
火を使わず、静かに温めることで、深く、奥行きのある香りを放つ不思議な木です。

それもほんの小さな木片。

なかでも、香道で用いられるのは「沈香(じんこう)」。

時には「伽羅(きゃら)」と呼ばれる特別な香木。


熱帯の樹木が長い年月をかけて傷つき、その傷を癒すように樹液から樹脂になりそれを内部にためこみ、
さらに自然の中で発酵・熟成してできる、きわめて稀少な木です。

その香りは、甘く、涼やかで、まろやかで苦い。
一言ではとても言い尽くせない、複雑で奥深い世界があります。
まるで“自然が時間をかけて育んだ芸術作品”ともいえるものなのですよ。

香木の香りは、香炉の、それも手の中でだけすっと立ちのぼり、消えていきます。
けれど、その短く静かな香りの中に、心が澄みわたるような感覚があるのです。

不思議ですよね。

香道では、こうした香木の種類や香りの特徴を聞きわけたり、香りの違いを遊びにしたりと、
五感を研ぎ澄ませて香りに向き合っていきます。
まさに、“香りの芸術”を感じ取る世界です。

このような香木の香りを、実際に体験できるのが香道の世界です。

そして「香席(こうせき)」なのです。


5月14日からは大丸東京店10階

【Otonami LoungeTokyo】

こちらにて、香席を開催いたします。

香道が初めての方にもわかりやすくご案内しながら、実際に香木の香りを聞いていただける、静かで贅沢なひととき。
ぜひ、この機会に“香木の時間”を体感してみてください。

◆詳しいご案内・お申込みはこちら↓から

季節の香席から学ぶ香道のいろは

◆その他お問合せ・香席・お稽古のご相談はこちら↓から

お問合せはこちらから!

この記事を書いた人

高野 香聖のアバター 高野 香聖 香道直心流 師範 

香道直心流師範 着物着つけ技能士 書道家 占術鑑定士

コメント

コメントする

目次