お香と香道のちがいって?
〜香りをたのしむ入口として〜
「お香は好きだけど、香道ってなんだか難しそう」
そんなふうに感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
お香と香道は、どちらも“香りをたのしむ”日本の文化。
ですが、その目的や楽しみ方には、少し違いがあります。

● お香とは
お香は、古くから日々の暮らしに寄り添ってきた香りです。
特にお線香は、ご先祖さまに手を合わせるときに欠かせない香りとして、いまも多くのご家庭で親しまれています。
香りとともに心をととのえ、静かな時間を過ごす――
お香はそんな“祈りと安らぎ”の香りです。
また、白檀や沈香などの香木を使ったもの、花や薬草を調合した練香、香袋など、種類もさまざま。
香炉や香立てで香を焚いて、空間をととのえたり、気分転換に使ったりと、日常の中で自由に楽しむことができます。
● 香道とは
香道は、香りを「聞く」日本の伝統文化です。
ここで用いるのは、厳選された香木。香炉の中に灰を入れ、その中央に小さな炭団(たどん)を据え、さらに銀葉(ぎんよう)という薄い雲母の板をのせて、その上に香木を置いていきます。
直火ではなく、間接的な熱で香木を温めることで、ごくわずかな香りがふわりと立ちのぼります。
その香りに、心を澄ませてそっと向き合う――
香道では、香りをただ嗅ぐのではなく、「聞く」と表現します。
一瞬の香りに集中し、香りの違いや移ろいを味わうことで、感性を養い、心をととのえる。
静かな時間のなかで自分と向き合う、そんな深く繊細な世界です。
香りが好きな方なら、きっと香道の世界も楽しんでいただけるはずです。
まずは体験から。
はじめての方でも安心してご参加いただける香席を、【5月14日から大丸東京店】にてご用意しています。
香道の魅力を、ぜひ実際に感じにいらしてください。
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