季節と香りの関係
〜初夏の香りを楽しむ〜
これからの季節~初夏へと移りゆく頃、草木の緑は深まり、空気にはかすかな湿り気が混じり始めます。
梅雨の気配が近づくこの時季は、知らず知らず心や体にも緊張がたまってしまうもの。
そんなときこそ、静かに香りと向き合う時間が、そっと自分を整えてくれます。

黄色い山吹の花は初夏を目で楽しませてくれますね。
この山吹にまつわるお香席は主に4~5月に催します。
初夏にふさわしい香り
初夏は、新緑が美しく、爽やかな風が心地よい季節です。この時期には、アロマでわかりやすく言えば次のような香りがよく合います。
- 柑橘系の香り:レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りは、爽やかでリフレッシュ効果があり。初夏の暑さを和らげてくれるようですね。
- フローラル系の香り:ジャスミンやラベンダーなどの花の香りは、優雅でリラックス効果がもたらされるとか。初夏の穏やかな時間にぴったりな気がしませんか?
- グリーン系の香り:新緑や草原を思わせるグリーン系の香りは、自然の中にいるような心地よさを感じさせてくれます。
これを香木で六国五味の五味として考えてみると、
柑橘系=酸っぱい
フローラル系=甘い
グリーン系=辛い
こんな風に考えられますが、それをハッキリと言い切れるものではない・・のが、香木からの香りなのですよね 笑
【初夏 × 香道】で語れること
1. 「風かおる季節」の香席しつらえ
初夏は「薫風(くんぷう)」――香るようにやわらかな風が吹く季節です。
香席の際に用いられる和歌には初夏らしい季語を使ったものが多くあります。その和歌からの言葉を借りて「申し送りの言葉」を発し香炉をお回しすることで、季節感が際立ちます。
2. 沈香の「涼やかさ」や「深み」を味わう
夏に近づくにつれて、沈香のすっきりとした香りがより心地よく感じられます。
「聞く」ことで、体の熱がスッと抜けるような感覚を楽しむのも、初夏の香道の醍醐味です。
3. 香木を聞いて心身を整える“梅雨入り前のひととき”
梅雨の前、湿度や気温の変化で心も体も乱れがちなこの時季こそ、香りを聞いて自分の内側と向き合う時間が大切な気がします。
「静かに香りを聞く」ことで、心の余白を作ってくれているのかもしれません。
4. 香道の道具や着物にも季節を
香席をする座敷ではお軸に初夏の句をかけたり、置物で視覚的な季節感も大切にします。
目に映るもの、手にふれるものすべてに季節の気配を織り込む――
それが香道のしつらえの美しさであり、日本の美意識そのものでもあります。
香りを楽しむ方法
初夏の香りを楽しむ方法はさまざまです。お香を炷いたり、アロマディフューザーを使ったり、香水を身につけたり。自分の好みに合わせて、香りを取り入れてみましょう。
でも、湿気の多い季節は香りは控えめが望ましいですね・・・
香道の世界では、香りを「聞く」と表現します。香木に熱を加えて立ち上る香りを静かに味わうことで、心を落ち着け、季節の移ろいを感じることができます。
日々のあわただしさのなかに、ほんの少しでも静かな時間を。
香りとともに季節を感じ、自分と向き合うひとときを、どうぞご一緒に。
大丸東京店 Otonami香席のご案内
初夏の香りを実際に体験してみたい方は、大丸東京店10階のOtonami Lounge Tokyoで開催される香席にぜひお越しください。香道が初めての方でも安心してご参加いただける内容で、香木の香りを実際に「聞く」体験をしていただけます。
開催日やご予約方法は、こちらからご覧ください。
「静かに香りを聞く」ことで、心の余白を作ってくれているのかもしれません。

皆さまと香りの時間を分かち合えることを、心より楽しみにしております。
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