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口伝の難しさ。

月に一度は私のお稽古のために都内へ向かいます。

師範が集ってお家元直々のお稽古です。

もちろん、今でもご注意をいただきます。

お家元の前では私も一人の弟子でしかありません。

いつもと同じようにやっている「つもり」でも、

その日の体調やメンタルによって、

腕が上がってない、

肘が外に向いていない、

腕だけで体が動いていない、

などなど、

師範なのでとても細かいところまで理想の形になるようにご指導を受けます。

ありがとうございます。

そして、お家元がいらっしゃるということで、

私が生徒さんを教えるときに間違って伝えてしまわないように、

大事なポイントを確認しています。

今日は「口伝」ならではの過ちをいくつか正していただきました。

その中の一つが「お手前」という言葉。

普段話しているときに「おてまえ」という音だけでは漢字を想像しにくい、

もしくは、あやふやな言葉があります。

お手前 と お点前

香道はどちら?

正解は お手前

「お点前」は、お茶を点てるという言葉からきています。

香道はお茶を点てるわけではなく、手の捌きだけなので「お手前」となるそうです。

ほかの師範の先生方にも周知できるように、

少し体をずらしてお家元のお言葉を広く伝わるようにしちゃったでした!えへっ!(^^)!

香道でも、日本の芸道の多くはお稽古中にメモを取るということはできません

今日習ったこと。

ご注意受けたこと。

お稽古がおわったらその日のうちに、ノートに記入しておくのです。

そして自習の時や、次回の稽古の前に読み直すことを推奨しています。

メモを書く時に必要なのが、「音」ではなく「文字」の言葉。

音は入っているけど、文字だと漢字でどう書くの?

そんな言葉が多くあります。

知っていることもあれば、意味を知ってやっと理解することもあるのです。

最初のころのは私はというと・・

「ひとりこうろ」→「一人香炉」・・・もちろん✖です!

        →「火取香炉」・・・こっちが〇です!

聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥

まさに、もうこの精神でいくしかありません!

お道具に関しても、ほんとに師範?というようなことを聞いてしまったりしましたが、

私のお弟子さんにはちゃんと伝えたいという想いのほうが強いのです!

そこはなんとか乗り越えています。

この秋には流派の季節の大会が催されます。

その時に大事無いように、しっかり準備して挑みたいと思います。

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香道直心流師範 着物着つけ技能士 書道家 占術鑑定士

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