季節の変わり目の多くありますが、
「香道に興味があります」
「入門を考えています」
そんなお声をいただくことが増えてくる時期があります。
とてもありがたく、同時に、
あらためて私自身が心を整える季節でもあると感じています。
香道は、急がない世界です。
「すぐに上達すること」や
「知識をたくさん身につけること」を
第一の目的にはしていません。
香りに向き合うこと。
自分の感覚に静かに耳を澄ますこと。
そして、季節や心の移ろいを受け取ること。
そのため、
少し立ち止まる勇気、
待つことを楽しむ心、が必要になります。
入門とは「技を学ぶ」前に「姿勢を整える」こと
入門はゴールではなく、
香りの世界へ足を踏み入れる“はじまり”ですね。
・わからないことを、わからないまま受け止める
・比べない
・急がない
・香りを「正解」で判断しない
・人と同じでないことを良しとする
これらは、技術以上に大切な心構えかもしれません。
教える側として、私が大切にしていること
入門希望が増える時期こそ、私自身も自分に問いかけます。
「この方に、香道の本質を伝えられるだろうか」
「無理をさせていないだろうか」
「続けることが負担になっていないだろうか」
香道は、
その人の人生の一部として、
静かに寄り添うものであってほしいのです。
だからこそ、
人数や効率よりも、
向き合い方を大切にしています。
兄弟弟子 という言葉が存在します。
友達よりも近いのです。
心をこめるところ、共感する想い、丁寧に生きる術。
それがとても似てくるのです。
不思議と「藤乃香」のお弟子さんたちは似てきています。
大切にしておくこと、想い・・・。
友達には共感されない心を共に分かち合えるという存在なのですね。
香りの道は、選ばれる道でもあります
「香道に呼ばれた」と表現されることがありますが、
私はそれを、とても美しい言葉だと思っています。
香りに惹かれるとき
そこには必ず、その人なりのタイミングがあります。
焦らず、背伸びせず、
今のご自身のままで大丈夫です。
香りは、いつも静かに待っています。
そして私も、香を向き合うあなた方の気持ちに添いたいと心尽くします。
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