香道体験会を企画するとき。
何をやろうかな?
と、考えるところから、もう面白くて楽しくて・・・。
もし参加者さんが小学生と親御さんの場合、
同じように香りを聞いても、その感覚は別のものだと知ってもらいたい。
では、その時にかける言葉はどういうものだろう?
そんなことを考えるとき、よく使うのが果物の例えです。
ある名香(名前のある香木)
五味六国では「伽羅」だけど、その伽羅でも名香ごとに香りは違います。
例えるなら、
伽羅→ りんご(果物)
伽羅の各名香→王林・シナノゴールド・富士・・等々(種類)
「伽羅」の特徴はあるけれど、
その中の「富士」ではあるけれど、
火加減(火味)
座る場所
風向き
気温
体調
そして何より、
同じ「富士」でも
木所(きどころ→切り取った場所)
(=香木自体の油分量・乾燥具合等)
このようなことで同じ種類の香木でも香りが若干変わってくるのです。
リンゴ一切れでも、皮の近く・蜜が多いところ・芯の近く・痛んでるところ
等々、味が変わってきますよね?
そのように香木も【木所】という言葉でその違いを当たり前だと受け止めます。
「木所がちがいますものね。」というふうに・・。
ここに香を”当てる”難しさがあります。
しかし、当たる当たらないで悲喜こもごも思うより、
「良い香りを聞けました」とするのが香の良いところでもあります。
言葉で云々伝えるより、ぜひ一度、香を聞きにいらしてくださいね。
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