香道について書くにあたって、
お伝えしておかなくてはならないことが一つありました。
~香木~
香木とは何ですか?
香る木?
木が香るの?
そうです。
香木。
ジンチョウゲ科の樹に、虫に食われたり、傷ついたりして何らかの刺激が加わることにより、その箇所に大量の樹液が溜まり硬化したもの。
それが沈香(じんこう)こと沈水香木(じんすいこうぼく)であり、
名前の由来のごとく水に沈むことから名付けられたのだそうです。
油分を含んでいますし、そもそも木ですから直接火をつけてしまいますと一瞬で燃え尽きてしまいます。
その替わり、炭団を埋めた灰の上に銀葉を乗せ、その上に香木を乗せると、じんわりした温かさ(熱さ)によって香木があたたまり、良い香りを引き出すことができるのです。長くても30分くらいではありますが・・・。
傷ついた樹から香木になるのまで500~1000年くらいの時間がかかるそうなので、資源的にもとても貴重な香木です。
それゆえ、香道の普及は他の茶道・華道と違って一般庶民には長いこと手が届かないものとしてその立場を守ってきたのだそうです。
特徴的な一説として、
大名行列の沿道にあたる商家が、大名がお通りになるなら良い香りを聞いていただきたいと香を炷いたら、「商人が香を炷くとは何事かっ!」と斬られてしまったというくらいに・・。
つまり、
あえて普及させない方向でいたのは、
「香木」が限りがある「材料」だから、
なのです。
現在でもその意向は変わらないのです。
それでもその文化継承を考えるならば、やらねばならないと思うのです。
香木をちゃんと「聞いた」ことがある。
これは後々、人生経験の一つとしてちゃんと生きてきますよ♪
もしご縁があるならば、
そのような香木を使う香道体験会に参加してみてくださいね。
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