香道の中で一番大切なこと。
香を良く香らせること
そのためのお手前の稽古があります。
気持ちを込めること、
動きの美しさ、
そして何より、良い火加減で香を炷くことで、
実は、心が静かに・・・踊ります。
手先指先に気を配り、
その日の灰の状態で、灰を抑える加減を試行錯誤。
さらに箸目50本を時に息を止めながら、入れていく。
聞き筋は0.5mm以下の筋を作ることもある。
香炉を回すのは時計回り、逆回り。
手・指・肘・肩・身体・腕
それぞれを一番美しく、しなやかに、自然に見える形で動かしていく。
温めた灰の上に銀葉を乗せる。
そして、小さな香木を乗せた瞬間、ふわぁぁっと広がる香り・・・。
なんともいえない。
例えるなら、
心が、体がほどけていくような・・そんな感覚・瞬間。
ある香木で例える場合、
一息目、聞いて吐く。これはすこし苦いと感じ、
二息目、でも少し甘さの筋もあるかなと感じ、
三息目、どこかで聞いた香りだったかなを思いを馳せる
香席なら、
小さなメモ書きにその特徴を記す。
自分だけにしか感じることができないものを、
あえて、その香りを言葉に結び付けたりしてみる。
丁寧にひとつずつ、
意味を、
型を、
香りを、
追い求めていくうちにお点前は終わる。
「道」のつくお稽古には終わりが無いと言われています。
完成形を追い求める姿が美しい、
そんな世界が香を炷くお手前の中に潜んでいます。
とても大切な時間です。
ご一緒にお稽古しませんか?
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