毎月第二木曜日は、都内で師範会があります。
季節ごとの大会・催事の案内や役目の発表、
諸注意の確認、スケジュール調整などを行った後、
師範による香席が催されます。
(お当番制です!)
ここのところ仕事と香道と忙しすぎて、
ゆっくり香を楽しんだり、
自分のお手前を振り返ることが無かったのです。
でも、先日の師範会では、ある師範のお手前を見ていて、
忙しいからと心を離れていたことを、なんとなく反省しました。
なんとなくって・・・?
とても悪いお手前ですね、
というところはおそらく(?)ないだろうけど、
粛々と灰手前に向き合っていたかどうか?
・・・という点ですね。
お弟子さんに教えるのに夢中になって、
自分のお手前に迷いがないか?
・・・なんとなく不安になりました。
師範であっても【道】の途中ですから決して完璧ではありません。
でも、他の師範のお手前を見ていて、心が動くというか、
今の私、ちょっと香炉に対して真剣さがたりなくなっているかも?
そんな、揺らぎみたいなものを感じました。
人のを見るってやはり大事ですね!
でも、気づけて良かったと思っています。
教えるときは一炷点てですが、
普段の私は二炷点てしています。
そのお手前をお稽古ではなく、人様の前でしっかりと披露する。
その機会が久しくなかったからかもしれません。
(いや、夏に香席やったばかりでしたか!)
誰よりも綺麗で正確なお手前がしたい!
私が動くのはこの気持ち!
自分の中で、いろいろなことがあった中で芽生えた気持ちです。
そして、18年目でもこの気持ちです。
香炉に向き合い、灰手前をするたびに違う姿を見せる聞香炉。
いまだに、とても魅力的です。
基本に戻って、
また真摯な心で取り組む時期なのかもしれません。
伸びたと思っても、また戻って確かめる。
自分のことですが、
それもまた楽しいと思える余裕があるといいな、と思っています。
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