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灰の扱い

夏は当然のことながら暑いです。

そうしてお稽古場につけば、エアコンを使って一気に冷やします。

身体の汗が引く温度設定は、丁度良いはずなのですが、

香炉には厳しいみたいです。

実際事前に準備するとき、

お稽古用に香炉とお道具とともに温めておくときにも、

エアコンの冷風で香炉ごと冷えてしまうことも多々あります。

そのくらい香炉灰は温度に敏感です!

炭団を入れれば固くなっていた灰がほころびます。

それまでは湿気で塊のようになっていたのが、

準備の火気でやわからくふわぁっとしてくるのです。

そうならないと、炭団の火気が柔らかく銀葉に伝達せず、

当然香木からの香りも弱くなります。

灰を温める

基本中の基本です。

そうです。たかが灰です。

ですが、

一番最初にお道具を購入してからずっと【香炉灰】を育てていくのです。

本当に、一人一人、香炉灰の色も硬さも違います。

下手したら香りまで・・・。

今日の生徒Kさんは自宅でお稽古してくださった時に、写真を撮って見せてくださいます。

その時に感じたことをLINEでメッセージし、

お稽古時にさらに重点的にみるようにしていけるとよいな、と思います。

今回は、写真では綺麗な箸目だったのです!

でも、灰がぴったりとくっつきすぎて美しすぎて息ができないーーって感じに見えましたので、

確認しながらお伝えしました。

きっちり、びっしりやれば良い!というわけにはいかないのですよね~。

灰の中に空気を含ませる掻き上げをした後の灰押さえは、

その空気を逃さないけど、

表面は整えるという感じに仕上げていくのが良さそうなのです。

LINEでは伝えられない部分を、しっかりと伝えます。

途中、私が彼女の香炉灰をほぐしてあげたら、

「先生が触ったら全然違う灰の感触になった!」と、驚かれていました。

よかったぁ。

その違いがわかるんですね。

そのあとは割り稽古といってポイントをお伝えするお稽古でした。

灰の扱いは基本中の基本です。

より良い香りを出すために、お手前をしっかりできるようになること。

楽しい中に厳しさあり。

また突き進んでいきましょう!

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香道直心流師範 着物着つけ技能士 書道家 占術鑑定士

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