香炉を使うこと以外で学んでもらうことの一つ。
~席入り~
襖を開けて入室するところから、お稽古します。
手を添えて襖をあけ、
指定の場所に進み、
正座で座ってお床拝見。
さらに、
立ち上がって自分の席まで進みます。
言葉にすれば簡単に思えますよね?
でも、
襖の前に座るところから、どちらの足を下げるのか?
襖の開け方は、
礼の仕方はどのくらい?
歩き方はどうするの?
角の曲がり方は、あれ合わない?
お床拝見の仕方、
居所周り、
最終的には「九歩の足」といわれる香席での足運びまで・・・です。
それもお盆を持って!
半畳二歩で進む決まりがあり、
引き足のルールがあり、
上座・下座の関係もあり・・・。
これがなかなか難しいのです。
はい、要は 慣れ です!
先日のお稽古で失敗したのは、
いち・に・いち・に・・と声を出してしまったら、
かえってわからなくなってしまうことがありました。
三歩で曲がる時に、いち・に・さん・いち・に・・・とは
言葉と足が思うように動かなくなってしまうようでした。
どうお伝えしたらよいのだろう?
少し悩んで、私は声を出さずにいようと。
そうしたら、一生懸命ご自分で考えて歩けるようになりました!
(できた!って顔が素敵なんです!)
まだまだそこから先も長く、
大きな席では足運びも、一歩の感覚も変わります。
この席入りのお稽古だけで40分経過してしまうこともあるほどです。
でも、それはおそらく今だけ。
慣れと書きましたが、毎回の稽古で少しずつできるようになれば良いだけです。
まるで考えることなど気づかせずに自然に歩き進む
これが理想ですね。
でも、間違っても大丈夫!
また、私が何度でもお伝えしますから!
和のお稽古ですが、本当に何度でも何度でもと食らいついてくるお弟子さん達。
教えていて頼もしく、
そして できた! って喜んでくれるのが嬉しいです。
香炉をこしらえるだけがお稽古ではありません。
歩き方、床の間の見方もありますが、
心 にも何かしらかが残る
そのようなお稽古をしていきたいです。
丁寧にゆっくりと、迷うことがないような指導を心がけています。
一緒に香道を楽しみませんか?
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