今月最初のお香席。
今日のお客様は遠方より来てくださいました。
何度か予約・キャンセルを繰り返した後、ご相談の上の開催。
今日は午前中に少し雨が降り、ほどよい気温でしたので、香木が良く香ってくれました。
そして源氏香のあとに、伏籠手前をしました。
大人の体験サイト Otonami主催
「藤乃香」いにしえから伝わる香りと源氏香に親しみ、奥深い香道を知る入門編 −松戸・松雲亭にて− (otonami.jp)
そういえば・・・
振袖側からの写真ばかりでしたので、今日は伏籠の中をお見せします！
赤い敷板。
その上に水盤、また敷板、その上に香炉。
火取香炉には薫物を３個。
とても重く落ち着いた香り～黒方～
源氏物語「梅枝」の巻では、光源氏・紫の上・朝顔斎院がこの黒方を調合しています。
他の薫物よりも格が上、フォーマルな香りとでも言えるのでしょう。
お祝い事に使われ、当流派ではこの黒方で伏籠手前を行います。
数時間たったこの時間（夜）にも、この奥ゆかしい香りを思いだす。
香りと記憶。
今日のお客様と共に、今日の黒方の香りが心に残ります。
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