毎日暑いですがいかがおすごしですか?
香炉を準備するときに炭団に火を入れて温めるのですが、なぜか不思議と夏の暑さとはちがう心地好い熱さにホッとする時間でもあります。
今回の写真。
月一回のお稽古を始めて半年後のお弟子さんが、お稽古の前半(お手前1回目)に灰手前したものです。
この入門および初心者クラスのお稽古では、時間内に2回はお手前をできるように配分しています。
1回目。
前回の復習がてら、やや細めの説明や手直しをお伝えします。
前回までのお稽古で言われたことを忘れていたりすることが多いので、そこを思い出していただきます。
また、灰を柔らかく空気を入れてあげる時間でもあります。
2回目。
今度は炭団を入れてお手前していただきます。
1回目の説明でうまくできるかしら?と、双方が丁寧に作る時間です。
私の説明が上手くなかったり、思い違いがあったりしていないのか、言葉を添えながら進めます。
そしてその先には、
香木からの香りのご褒美!
良い香りを引き出すために、
何を足し引きしていくのか?
言葉で伝えること。
手のひらで感じること。
香りを聞くこと。
身体からの五感を使って完成(香木からの良い香り)を目指していきます。
お稽古半年でこの灰手前。
とても良いです!
また、
さらに精進してもらいたい とも思います。
型を学ぶにはさらっと出来てしまうこともあるかもしれません。
でも、さらにその先にある世界は、
これまた心が洗われる時間です。
香炉灰を触る。
もちろん火箸でですが……
思いのほか、心地よい時間です。
道は続きますね……。
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